家畜感染制御ネットワーク(JLIC)とは

新型インフルエンザなどの人獣共通感染症や薬剤耐性菌感染症は一度流行すると動物から直接的あるいは食品を介して間接的にヒトへ伝播し、ヒトの健康に対する最大級の脅威となります。
近年、これらの感染症の制御はヒト‐動物‐環境というワンヘルスの視点で対策を構築することの重要性が指摘されています。
2016年に制定された「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン(2016ー2020)」でも、各種の対策を実行するに当たっての基本的な考えをワンヘルス・アプローチとされました。したがって、畜産分野でも感染症を制御するに当たって、ワンヘルスの視点で対応することが求められています。
畜産分野における感染症の問題は獣医師にとどまらず、畜産農家、動物看護師、人工授精師、医薬品・医療機器企業など畜産界全体の危機と認識されており、感染症に対する危機管理体制の構築が不可欠な状況になっています。
そこで畜産分野での感染症制御に関連するステークホルダーを包含したソーシャル・ネットワークを構築して、医療における感染制御や食品衛生、さらには消費者の動向などを含む感染制御に関するあらゆる情報を共有し、現場での先進的な感染症対策を構築することによって、畜産界全体の活性化を図るとともに、安心・安全な畜産物を消費者に提供することを目的に「家畜感染制御ネットワーク(Japan Livestock Infection Control Network, JLIC(ジェーリック))」を設立することにしました。 JLICでは感染制御に理解を深めた人材育成のための教育を中心に、畜産分野における効果的な感染制御の方法を研究することを含めた活動を考えています。具体的には消費者を含む各種講師をお招きしたセミナーの開催や、大学と連携した現場での感染制御法の開発になります。 これらの活動を通じて、わが国の畜産分野における感染症危機管理のモデルとなることを目指します。

JLICでは感染制御に理解を深めた人材育成のための教育を中心に、畜産分野における効果的な感染制御の方法を研究することを含めた活動を考えています。具体的には消費者を含む各種講師をお招きしたセミナーの開催や、大学と連携した現場での感染制御法の開発になります。
これらの活動を通じて、わが国の畜産分野における感染症危機管理のモデルとなることを目指します。

組織

会 長 田村 豊(酪農学園大学名誉教授)
牛担当幹事 一條 俊浩(岩手大学共同獣医学科)
豚担当幹事 伊藤 貢(有限会社あかばね動物クリニック)
鶏担当幹事 岡村 雅史(帯広畜産大学獣医学研究部門)
消費者部門担当幹事 鬼武 一夫(日本生活協同組合連合)

後援

  • ミヤリサン製薬 株式会社